端末としての Kindle の日本発売と同時に Kindle Store が公開された直後、ある作品の名を Twitter のタイムラインで見るようになりました。全く知らない Science Fiction、作者のお名前も存じ上げませんでした。それなのに Kindle ストアの有料 TOP 100 に入っている。
その後『Gene Maper(ジーン・マッパー)』は話題を呼んで TOP 10 に入り、多くの方が既に読まれているだろうとおもいますので今更な感じはあるのですが、私の「じゃあ、この本を Kindle ストアで最初に買う本にしようじゃないか」とストアオープン直後にやったことの記録も含めて取り上げたいと思います。
Amazon のトップページ、10月26日当初は Kindle Fire や Kindle Paperwhite の日本発売を、そして Kindle ストアのスタートを事務的に、でも高らかに宣言した Kindle チームのレターが掲示されていました。そのレターから Kindle ストアに飛び、画面右下の方にあったセールスの TOP 100 を眺めてどれを買おうか、伊藤計劃さんの作品にしようかなどと思っていたところ比較的下位ながらも『Gene Maper』を見つけあっさり心変わりしました。
作品の詳細ページに入って「1-Click で今すぐ買う」をクリックしたのですが、ここで思わぬ画面が出ました。「このコンテンツを利用するには、Kindle端末またはアプリをアカウントに登録する必要があります」というメッセージ。
ああそうか、と iPhone4 の Kindle アプリを立ち上げ「設定」を見ますが、登録はされている……
一度「登録を解除」し、改めて Amazon.co.jp のアカウントを登録して再度購入を試みて見るのですが、どうもうまくいかない。「お客様のアカウントに登録されたKindle端末またはアプリで、このコンテンツが読めるものは見つかりませんでした」と出ます。
見る限りアカウントと Kindle アプリはきちんと紐ついているような出方に見えますが……
ここで Kindle Store はあきらめてしまいました。というか、読むこと自体をあきらめそうになったのですが、調べてみると作者の藤井太洋さんがつくられている「ジーン・マッパー」のサイトがとても丁寧にできています。Kindleストアと kobo イーブックストアについてはリンクを用意し、それらの端末を持っていない方向けには Gumroad で Epub 形式の e-book が購入できるように分かり易いインターフェースが用意されています。これを見て思わず、アカウントを取ったあと放置していた Gumroad を初めて使って購入してしまいました。
感心したのは購入後ダウンロードできる Epub ファイルは横書きと縦書きふた通りあります。両方ダウンロードさせてもらった上で縦書き版を iPhone4 の iBooks で読むこととしました。
ちょっとフォントが大きいので、一番小さくしてみます。これで読み進め始めました。
2週間ほど経っているのでどうだろうかと再度 Amazon.co.jp を見てみました。トップページは元のアマゾンのサイトに戻っていて Kindle ストアに入るにはどうたどったら良かっただろうかと探すような感じになっていました。左上にある「カテゴリーから探す」→「Kindle」→「Kindleストア」と、展開されるリストから選んでいくと入れます。(もうちょっと探しやすいインターフェースでも良いのに)と思いますが、まだまだ e-book 販売は全体のごく一部ということなのかもしれません。
『Gene Maper』はもはやランキング下位ではなく TOP 10 に入っており、すぐ見つかります。作品のページに入って「1-Click で今すぐ買う」をクリック……あ、買えてしまった。
サービス開始直後ならではの混乱なのかどうか。先日東浩紀さんがご自身の著書が Kindle で購入可能となっていることを読者の方から教えられたというような不思議な一幕を Twitter 上で見たのでどうも混乱しているのではないかとおもってしまいます。
とにかくも「次回のアプリ起動時に、Kindle for iPhone はこの商品のダウンロードを開始します」と出ているので iPhone4 で Kindle アプリを立ち上げてみます。
あ、読み込みが始まった。
同期が完了しました。本を開いてみると。
うん? 初期の状態で、Epub 版よりフォントが小さい。かつ見やすい気がします。
ざっと読み進めていたところまでページを進めたのですが、やはり Kindle アプリの方が読みやすいと感じました。フォントサイズだけでなくフォントタイプも目に優しいようです。
私は Kindle Paperwhite などまだ手にしておらず、その画面を目にすると更に読み易いと感じるのかもしれません。ただ Kindle アプリで『Gene Maper』読めることを確認できたことで、当分新しい端末は必要無さそうだと感じました。あくまでも、いちユーザーとしての感覚です。
Kindle アプリでは以前 PDF ファイルを読み込むことが出来なかったりしたこともあり、「本を読むこと」に成功したこと自体が今回初めてだったので、余計にそう思うのでしょうか。
『Gene Maper』はルビを多用する文体が読むのに頭を使いますが「一気に読んでしまった」という読後感を漏らす方もあるので作品に没入して楽しむのが良いのだろうとおもいます。今自分は現実世界の資格試験というものが優先順位上立ちはだかってしまうので、おそらく遅々と読み進めることになりそうなのが歯痒いところではあります。
そういえばルビの多用など文字組みの複雑さから来たものかどうか、Epub 版に無かった「崩れ」が Kindle 版にありました。これなど Epub 版であれば修正版を再配布するなり、読み手が取りに行くなりということになるのでしょうが、Kindle だと更新としてあまり意識せずに修正が為されることになるのでしょうか。もちろんその方式が読む方には便利ですが、iTunes でも Bruce Willis 氏が問題提起したと伝えられるようにアカウントの持ち主の死後に購入したコンテンツの「相続」が認められるのか、という話と同じ観点で早晩議論が必要になってくるように思います。
その後『Gene Maper(ジーン・マッパー)』は話題を呼んで TOP 10 に入り、多くの方が既に読まれているだろうとおもいますので今更な感じはあるのですが、私の「じゃあ、この本を Kindle ストアで最初に買う本にしようじゃないか」とストアオープン直後にやったことの記録も含めて取り上げたいと思います。
Amazon のトップページ、10月26日当初は Kindle Fire や Kindle Paperwhite の日本発売を、そして Kindle ストアのスタートを事務的に、でも高らかに宣言した Kindle チームのレターが掲示されていました。そのレターから Kindle ストアに飛び、画面右下の方にあったセールスの TOP 100 を眺めてどれを買おうか、伊藤計劃さんの作品にしようかなどと思っていたところ比較的下位ながらも『Gene Maper』を見つけあっさり心変わりしました。
作品の詳細ページに入って「1-Click で今すぐ買う」をクリックしたのですが、ここで思わぬ画面が出ました。「このコンテンツを利用するには、Kindle端末またはアプリをアカウントに登録する必要があります」というメッセージ。
ああそうか、と iPhone4 の Kindle アプリを立ち上げ「設定」を見ますが、登録はされている……
一度「登録を解除」し、改めて Amazon.co.jp のアカウントを登録して再度購入を試みて見るのですが、どうもうまくいかない。「お客様のアカウントに登録されたKindle端末またはアプリで、このコンテンツが読めるものは見つかりませんでした」と出ます。
見る限りアカウントと Kindle アプリはきちんと紐ついているような出方に見えますが……
感心したのは購入後ダウンロードできる Epub ファイルは横書きと縦書きふた通りあります。両方ダウンロードさせてもらった上で縦書き版を iPhone4 の iBooks で読むこととしました。
ちょっとフォントが大きいので、一番小さくしてみます。これで読み進め始めました。
Kindle と Epub 版を比べてみる
実はこのあと、いっとき読むのが中断してしまいます。これは私の都合によるもので、資格試験の勉強を優先したもので移動時間も在宅時も試験についての本ばかり読んでいたものです。2週間ほど経っているのでどうだろうかと再度 Amazon.co.jp を見てみました。トップページは元のアマゾンのサイトに戻っていて Kindle ストアに入るにはどうたどったら良かっただろうかと探すような感じになっていました。左上にある「カテゴリーから探す」→「Kindle」→「Kindleストア」と、展開されるリストから選んでいくと入れます。(もうちょっと探しやすいインターフェースでも良いのに)と思いますが、まだまだ e-book 販売は全体のごく一部ということなのかもしれません。
『Gene Maper』はもはやランキング下位ではなく TOP 10 に入っており、すぐ見つかります。作品のページに入って「1-Click で今すぐ買う」をクリック……あ、買えてしまった。
サービス開始直後ならではの混乱なのかどうか。先日東浩紀さんがご自身の著書が Kindle で購入可能となっていることを読者の方から教えられたというような不思議な一幕を Twitter 上で見たのでどうも混乱しているのではないかとおもってしまいます。
とにかくも「次回のアプリ起動時に、Kindle for iPhone はこの商品のダウンロードを開始します」と出ているので iPhone4 で Kindle アプリを立ち上げてみます。
あ、読み込みが始まった。
同期が完了しました。本を開いてみると。
うん? 初期の状態で、Epub 版よりフォントが小さい。かつ見やすい気がします。
ざっと読み進めていたところまでページを進めたのですが、やはり Kindle アプリの方が読みやすいと感じました。フォントサイズだけでなくフォントタイプも目に優しいようです。
私は Kindle Paperwhite などまだ手にしておらず、その画面を目にすると更に読み易いと感じるのかもしれません。ただ Kindle アプリで『Gene Maper』読めることを確認できたことで、当分新しい端末は必要無さそうだと感じました。あくまでも、いちユーザーとしての感覚です。
Kindle アプリでは以前 PDF ファイルを読み込むことが出来なかったりしたこともあり、「本を読むこと」に成功したこと自体が今回初めてだったので、余計にそう思うのでしょうか。
『Gene Maper』はルビを多用する文体が読むのに頭を使いますが「一気に読んでしまった」という読後感を漏らす方もあるので作品に没入して楽しむのが良いのだろうとおもいます。今自分は現実世界の資格試験というものが優先順位上立ちはだかってしまうので、おそらく遅々と読み進めることになりそうなのが歯痒いところではあります。
そういえばルビの多用など文字組みの複雑さから来たものかどうか、Epub 版に無かった「崩れ」が Kindle 版にありました。これなど Epub 版であれば修正版を再配布するなり、読み手が取りに行くなりということになるのでしょうが、Kindle だと更新としてあまり意識せずに修正が為されることになるのでしょうか。もちろんその方式が読む方には便利ですが、iTunes でも Bruce Willis 氏が問題提起したと伝えられるようにアカウントの持ち主の死後に購入したコンテンツの「相続」が認められるのか、という話と同じ観点で早晩議論が必要になってくるように思います。
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