松沢直樹さんの絵本は e-book で読ませて頂くのは2冊目です。
私は iPhone で読んでいる訳なのですが、絵本というと通常の版とは異なるサイズで作られているものがたくさんあります。絵が大事な構成要素ですから、絵を見てもらうのに一番適切なサイズを選ぶのは自然なことです。この作品も、前に読ませて頂いた『さぼちゃんのおぼうし』も正直 iPhone で読むのは勿体無いというのが正直なところではないかと自分で自分に言いながら読んでいるようなところがありました。
我が家を例に取ると、小学四年生と二年生の男児がいる家庭ですが、今でも時々寝る時に絵本を読んで聞かせます。小学生ともなると『エルマーの冒険』シリーズや『宮澤賢治童話集』などという本も入ってきますが、意外に幼稚園在園時代から続けて読んでいるような絵本も子どもにリクエストされます。うちでは例えば酒井駒子さんの『よるくま』を読んでくれと今も言われることがあります。
『小さなつばめとりんごの木』も我が家の子どもたちの寝床での読み聞かせに合いそうだと親としてはおもうのです。
ただ電子書籍でとなると iPad などタブレットを寝床に持って行って読んで聞かせることとなります。寝ている体勢で読むのが大変だと感じます。軽い機種であれば寝ての読み聞かせに使えるかもしれないとおもうのですが iPad だと難しそうだ、iPad mini だとなんとかなるかもしれないが……などと考えます。実際私は時々子どもより先に、あるいは子どもとほとんど同じタイミングで寝てしまうことがあり、うっかりするとタブレットを自分の顔面に落としてしまうというような事故を起こしてしまいそうです。もしかしたら顔面落下を解決するガジェットが既に出ているかもしれませんが、他に画面が明るいと子供がなかなか寝付かないのではないか、という心配があったりします。逆に Kindle 端末などは部屋を暗くしても画面だけ読めるように出来るのかもしれませんが……
あるいは幼稚園で園児たちに読み聞かせはどうでしょうか。最近ウィルス対策ソフトのテレビ・コマーシャルで Gackt さんが子供達とタブレットを使って遊んであげている、という絵がテレビで流れるのを見ますが、あれを見ると子ども達を集めて読み聞かせるにはタブレットは少し小さい気がします。
幼稚園児がひとりで、あるいはニ、三人でタブレットで絵本をみているという様子はありそうな気がしますが、保育士さんがまず絵本を選んで、そこから製本版を追加発注できるとか、製本がコストを要するならば紙芝居形式で発注できるとか、40インチぐらいのテレビ画面などでで園児たちに見せることができるとかいう使い方が出来たらどうだろうかと想像しました。
購入すると「本」は「本棚」に入ります。つまり、購入した私はクラウド上で「本」を共有できるようになる訳です。
iPhone4 で BookLive! アプリを開き「本棚」を参照すると購入した「本」を選べるようになっています。
「本」をタップして開くと、最初に読み方を説明したガイダンスが表示されるようです。書いてある通りで、画面中央辺りをタップするとメニューが表示され、上下の隅をタップすると改ページされます。改ページは左右にフリックしてもされます。
読んでいて気がついたのですが、タップでのページめくりの場合、左右どちらをタップしても「次のページ」に行くようです。戻りたいときは右から左へフリックすると戻りますが、直感的には左右どちらでタップしたかによって次のページに行ったり、前のページに戻ったりしてもらった方が分かり易いのだが、と感じました。他のブックリーダーアプリは左右のタップで進むのか戻るのか選べる操作を取り入れているのが多い気がします。少なくとも私が気に入っている青空文庫リーダーの豊平文庫は選べる操作ですね。
思えば自分が読んで記憶に残している絵本の挿画でも、落ち着いた、というかむしろ暗い色調のものが心に残っていたりします。自分が親になってみると明るい絵柄の方が情操のうえからも良いんじゃないかとおもったりしてしまうのですが、振り返ると人間の感性というのはそんなに通り一遍ではないと気が付きます。
例えば『ベロ出しチョンマ』『モチモチの木』『八郎』など滝平二郎さんの版画は陰影がはっきりした静謐な印象のあるもので子供向きなのか考えてしまいますが、年代を超えて思い出せる絵本ではないでしょうか。また恐らく私が子供の頃『ブレーメンの音楽隊』あたりの挿画で見て、その「目の大きさ」にどこか不安な印象を受けた藤城清治さんの影絵も然りです。
もちろんそらのあおさんの絵はべつに「暗い」という訳ではないのですが静かな色調の油彩であって、この絵がお話しとともに今後どれだけの子どもたちの心に残っていってほしい、e-book という枠を超えて届いてほしいとおもうのです。
TIAOBooks: 電書絵本『小さなつばめとりんごの木』
私は iPhone で読んでいる訳なのですが、絵本というと通常の版とは異なるサイズで作られているものがたくさんあります。絵が大事な構成要素ですから、絵を見てもらうのに一番適切なサイズを選ぶのは自然なことです。この作品も、前に読ませて頂いた『さぼちゃんのおぼうし』も正直 iPhone で読むのは勿体無いというのが正直なところではないかと自分で自分に言いながら読んでいるようなところがありました。
我が家を例に取ると、小学四年生と二年生の男児がいる家庭ですが、今でも時々寝る時に絵本を読んで聞かせます。小学生ともなると『エルマーの冒険』シリーズや『宮澤賢治童話集』などという本も入ってきますが、意外に幼稚園在園時代から続けて読んでいるような絵本も子どもにリクエストされます。うちでは例えば酒井駒子さんの『よるくま』を読んでくれと今も言われることがあります。
『小さなつばめとりんごの木』も我が家の子どもたちの寝床での読み聞かせに合いそうだと親としてはおもうのです。
ただ電子書籍でとなると iPad などタブレットを寝床に持って行って読んで聞かせることとなります。寝ている体勢で読むのが大変だと感じます。軽い機種であれば寝ての読み聞かせに使えるかもしれないとおもうのですが iPad だと難しそうだ、iPad mini だとなんとかなるかもしれないが……などと考えます。実際私は時々子どもより先に、あるいは子どもとほとんど同じタイミングで寝てしまうことがあり、うっかりするとタブレットを自分の顔面に落としてしまうというような事故を起こしてしまいそうです。もしかしたら顔面落下を解決するガジェットが既に出ているかもしれませんが、他に画面が明るいと子供がなかなか寝付かないのではないか、という心配があったりします。逆に Kindle 端末などは部屋を暗くしても画面だけ読めるように出来るのかもしれませんが……
あるいは幼稚園で園児たちに読み聞かせはどうでしょうか。最近ウィルス対策ソフトのテレビ・コマーシャルで Gackt さんが子供達とタブレットを使って遊んであげている、という絵がテレビで流れるのを見ますが、あれを見ると子ども達を集めて読み聞かせるにはタブレットは少し小さい気がします。
幼稚園児がひとりで、あるいはニ、三人でタブレットで絵本をみているという様子はありそうな気がしますが、保育士さんがまず絵本を選んで、そこから製本版を追加発注できるとか、製本がコストを要するならば紙芝居形式で発注できるとか、40インチぐらいのテレビ画面などでで園児たちに見せることができるとかいう使い方が出来たらどうだろうかと想像しました。
BookLive! アプリの操作性
文末にリンクを置きましたのでそちらを参照頂くと『小さなつばめとりんごの木』は複数のブックサイトで購入が可能なラインナップになっているのが分かります。今回は BookLive! で購入しました。凸版印刷グループが運営されている書店サービスです。PC で、wi-fi 接続されている環境で購入します。購入すると「本」は「本棚」に入ります。つまり、購入した私はクラウド上で「本」を共有できるようになる訳です。
iPhone4 で BookLive! アプリを開き「本棚」を参照すると購入した「本」を選べるようになっています。
「本」をタップして開くと、最初に読み方を説明したガイダンスが表示されるようです。書いてある通りで、画面中央辺りをタップするとメニューが表示され、上下の隅をタップすると改ページされます。改ページは左右にフリックしてもされます。
読んでいて気がついたのですが、タップでのページめくりの場合、左右どちらをタップしても「次のページ」に行くようです。戻りたいときは右から左へフリックすると戻りますが、直感的には左右どちらでタップしたかによって次のページに行ったり、前のページに戻ったりしてもらった方が分かり易いのだが、と感じました。他のブックリーダーアプリは左右のタップで進むのか戻るのか選べる操作を取り入れているのが多い気がします。少なくとも私が気に入っている青空文庫リーダーの豊平文庫は選べる操作ですね。
暗い色調の絵が好きだ
『さぼちゃんのおぼうし』はさくはさんの手によるほのぼのと可愛い絵が使われていました。『小さなつばめとりんごの木』はそらのあおさんによる落ち着いた油彩です。この油彩画は好きだと読みつつ感じていました。思えば自分が読んで記憶に残している絵本の挿画でも、落ち着いた、というかむしろ暗い色調のものが心に残っていたりします。自分が親になってみると明るい絵柄の方が情操のうえからも良いんじゃないかとおもったりしてしまうのですが、振り返ると人間の感性というのはそんなに通り一遍ではないと気が付きます。
例えば『ベロ出しチョンマ』『モチモチの木』『八郎』など滝平二郎さんの版画は陰影がはっきりした静謐な印象のあるもので子供向きなのか考えてしまいますが、年代を超えて思い出せる絵本ではないでしょうか。また恐らく私が子供の頃『ブレーメンの音楽隊』あたりの挿画で見て、その「目の大きさ」にどこか不安な印象を受けた藤城清治さんの影絵も然りです。
もちろんそらのあおさんの絵はべつに「暗い」という訳ではないのですが静かな色調の油彩であって、この絵がお話しとともに今後どれだけの子どもたちの心に残っていってほしい、e-book という枠を超えて届いてほしいとおもうのです。
TIAOBooks: 電書絵本『小さなつばめとりんごの木』
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