ビジネスにおけるマネジメントの研究をテーマにした研究会に参加させてもらっています。毎回ひとり講師をお招きしてお話しを聞き、それを受けて討議します。その次回に課題が出ました。話しを聞くだけではなく事前にテキストを読んで与えられたテーマについて自分の意見をまとめて行きます。そのテキストは戸部良一氏ら共著の『失敗の本質』名著と呼んで良いほど読まれているものです。
当書は中公文庫で刊行されており手軽に入手が可能ですが、ここはひとつ e-book で読みたいと思いました。Kindle Store でもダイヤモンド社から出ており750円と文庫版より50円ほど安く購入することが可能です。 iPad 及び iPhone5 で Kindle アプリを使って読みます。
ただ読むだけではなく、 Kindle アプリでマークをつけたり参考情報を付け加えたりできます。いままで特にこの機能は使っていなかったのですが「テキストを読む」ということで。 PDF のテキストに関しては iAnnotate PDF というアプリを使ってマークや線引き、コメントを付けながら学習するやり方を紹介したことがありましたが同様の機能が Kindle アプリにはあります。逆に英語の学習で使っている紀伊國屋書店 Kinoppy には栞の機能はあってもマークやコメント付加はありません。
今回私が『失敗の本質』を読むにあたってはテーマがあって、用兵や戦術、戦略については特に興味を持たずにおこうとしています。ならば何に興味をもっているかというと「人事」。
どのような組織においてもその判断や行動に首を傾げるようなひとは必ずいると私は思っています。そして、そのような人物を排除することに労力を必要以上にかけるのも良いことではないのだろうと思っています。そういう前提を持って予習することは良いやり方ではないのかもしれませんがテーマを絞って深めて研究会に持っていくというやり方は、ひろく意見を受け入れる態度を持っていればそれなりの果実を得られるのではないかと考えて採ったやり方です。
例えば今回のテーマは特にインパール作戦についての章でした。実際に与えられ課題のひとつは「自分が作戦指揮官、もしくは戦略・戦術立案、遂行者であった場合、どうしたか。それは何故か。それを行った場合、どう結果が変わったか」というものです。ここで私としては戦略・戦術立案者よりもその上で戦略の採否を判断すべき大本営がそもそも現地指導者にどのような人物を配置していたのかを知りたいわけです。
インパール作戦の場合ビルマ方面軍司令官河辺正三と第十五軍司令官牟田口廉也がどのような人物だったか、ということになります。
マークしたい人物名を指で長押しして選択、ハイライトできます。同時にその後を検索にかけるようなメニューが表示されます。
辞書をダウンロードすることも可能ですがフリーの場合いわゆる国語辞書になります。私のように人名からその小伝を調べたいというような場合ならば Wikipedia を使うことになります。 Wikipedia をタップすると。
特に牟田口廉也は思い込みの激しさ、組織内のコミュニケーションを取ろうとしない振る舞い、部下の進言に聞く耳を持たず自分の思い通りにならなければ一方的に大声で主張する態度、そういった資質は以前からみえていたはずで旧帝国軍における人事評価が正しい指標でもって人物判断をできていなかったということだろうとおもうのです。補給に関してごくまともな進言をした部下が左遷されていることからもそのことは分かります。これは他の章からも見て取れることです。例えば辻政信とか……
これは大本営と現地とのコミュニケーションが充分でなかったこととも無関係ではなかったでしょうし、強硬に勇ましいことを大声で言うことが通るような抑えの聞かなさも組織内にはあったのでしょう。これが今のところの課題に対するレポートで、とはいえそれでも「作戦指揮官、もしくは戦略・戦術立案、遂行者であった場合、どうしたか」に対する回答はもう少し検討しなければならないですが。
マークやコメントは画面を一度タップしてメニューを表示させて右上に出てくるアイコンをタップすると表示させることができます。下の○で囲んだアイコンです。
以下のようにハイライトやメモがリストとなって表示されます。
タップするとハイライトしている文字やメモの全文がさらに表示されます。
ハイライトやメモのリストから、栞と同じように本文の該当場所まで飛ぶことができます。右上の矢印のアイコンタップで行けます。
あと今回はあまり使わなかったフリーの辞書について補足しておきます。ネットにつながっている状態で「ダウンロード」をタップすれば無料で取り込まれます。
国語辞典なので人名などだと検索できません。
辞書にのっているような言葉ならば即説明が出てきます。訓みがわからないとか語意が分からない、という時には使える機能。「遵守」を「そんしゅ」と訓む人間が私の周りでは一定数みかけるので是非そういうひとたちに届いてほしいとおもいます。
当書は中公文庫で刊行されており手軽に入手が可能ですが、ここはひとつ e-book で読みたいと思いました。Kindle Store でもダイヤモンド社から出ており750円と文庫版より50円ほど安く購入することが可能です。 iPad 及び iPhone5 で Kindle アプリを使って読みます。
ただ読むだけではなく、 Kindle アプリでマークをつけたり参考情報を付け加えたりできます。いままで特にこの機能は使っていなかったのですが「テキストを読む」ということで。 PDF のテキストに関しては iAnnotate PDF というアプリを使ってマークや線引き、コメントを付けながら学習するやり方を紹介したことがありましたが同様の機能が Kindle アプリにはあります。逆に英語の学習で使っている紀伊國屋書店 Kinoppy には栞の機能はあってもマークやコメント付加はありません。
Wikipedia と連携しつつ
今回私が『失敗の本質』を読むにあたってはテーマがあって、用兵や戦術、戦略については特に興味を持たずにおこうとしています。ならば何に興味をもっているかというと「人事」。
どのような組織においてもその判断や行動に首を傾げるようなひとは必ずいると私は思っています。そして、そのような人物を排除することに労力を必要以上にかけるのも良いことではないのだろうと思っています。そういう前提を持って予習することは良いやり方ではないのかもしれませんがテーマを絞って深めて研究会に持っていくというやり方は、ひろく意見を受け入れる態度を持っていればそれなりの果実を得られるのではないかと考えて採ったやり方です。
例えば今回のテーマは特にインパール作戦についての章でした。実際に与えられ課題のひとつは「自分が作戦指揮官、もしくは戦略・戦術立案、遂行者であった場合、どうしたか。それは何故か。それを行った場合、どう結果が変わったか」というものです。ここで私としては戦略・戦術立案者よりもその上で戦略の採否を判断すべき大本営がそもそも現地指導者にどのような人物を配置していたのかを知りたいわけです。
インパール作戦の場合ビルマ方面軍司令官河辺正三と第十五軍司令官牟田口廉也がどのような人物だったか、ということになります。
マークしたい人物名を指で長押しして選択、ハイライトできます。同時にその後を検索にかけるようなメニューが表示されます。
辞書をダウンロードすることも可能ですがフリーの場合いわゆる国語辞書になります。私のように人名からその小伝を調べたいというような場合ならば Wikipedia を使うことになります。 Wikipedia をタップすると。
該当のページがあればいきなり Wikipedia のページが開きます。
Wikipedia のページでメモしておきたい箇所があれば、長押しして選択した文字列をコピーしたうえで右上の「完了」の青文字をタップして元の書籍ページに戻り、メモ書きをペーストするように自分は使います。
インパール作戦以前の戦歴・職歴をざっとみた限り河辺と牟田口に著しい職務上の瑕疵があるかどうかは判断できません。ただインパール作戦が10万の参加兵のうち戦死者約3万名、戦傷者・戦病者約2万名という犠牲者を出したのに対し2名ともが途中で作戦を停止し自ら責任を取ろうとしなかったこと、作戦後も自決せず生き延びて左遷され戦後も生き永らえたことからその任にあるべからざる人物に権限を与えていたのだろうと推測します。特に牟田口廉也は思い込みの激しさ、組織内のコミュニケーションを取ろうとしない振る舞い、部下の進言に聞く耳を持たず自分の思い通りにならなければ一方的に大声で主張する態度、そういった資質は以前からみえていたはずで旧帝国軍における人事評価が正しい指標でもって人物判断をできていなかったということだろうとおもうのです。補給に関してごくまともな進言をした部下が左遷されていることからもそのことは分かります。これは他の章からも見て取れることです。例えば辻政信とか……
これは大本営と現地とのコミュニケーションが充分でなかったこととも無関係ではなかったでしょうし、強硬に勇ましいことを大声で言うことが通るような抑えの聞かなさも組織内にはあったのでしょう。これが今のところの課題に対するレポートで、とはいえそれでも「作戦指揮官、もしくは戦略・戦術立案、遂行者であった場合、どうしたか」に対する回答はもう少し検討しなければならないですが。
Kindle アプリの使い方の補足
マークやコメントは画面を一度タップしてメニューを表示させて右上に出てくるアイコンをタップすると表示させることができます。下の○で囲んだアイコンです。
タップするとハイライトしている文字やメモの全文がさらに表示されます。
ハイライトやメモのリストから、栞と同じように本文の該当場所まで飛ぶことができます。右上の矢印のアイコンタップで行けます。
あと今回はあまり使わなかったフリーの辞書について補足しておきます。ネットにつながっている状態で「ダウンロード」をタップすれば無料で取り込まれます。
辞書にのっているような言葉ならば即説明が出てきます。訓みがわからないとか語意が分からない、という時には使える機能。「遵守」を「そんしゅ」と訓む人間が私の周りでは一定数みかけるので是非そういうひとたちに届いてほしいとおもいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿