昨年12月に高円寺で開催された電子雑誌サミット、はやくも2回目が開催され今回も聴講してきました。
内容については、主催者である日本電子出版協会のサイトに当日の動画があがっています。当日3月20日、私はちょうど、サイトにあがっている動画を撮っているカメラの真後ろに陣取っておりました。
ここでは本編でのお話しの書き起こしなどはせず、登壇者の方々の打ち上げに潜り込んで宴席をご一緒させていただきつつ伺った話しから垣間見えたことを少し書いておきたいとおもいます。
第一回のサミットは電子雑誌の出版で実績のある司会の仲俣暁生さん(マガジン航[kɔː])、登壇者の堀田純司さん(AiR)、古田靖さん(電子雑誌トルタル)、鷹野凌さん(月刊群雛 (GunSu))が自ら企画して行ったので来場者も既に ebook に関わっている人が多かったような印象でした。それが今回は日本電子出版協会(JEPA)が主催者に立ったということで来場者には出版社の方が多かったようで「来場者リストをみて思わず身構えてしまう感じだった」という話しを飲みながら伺いました。ebook についてこれから事業として取り組むであろう出版社の方々が電子雑誌について興味を持って話しを聞きに来られたというのは良い話しのように聞こえます。
しかし私はその来場者の状況を知って内心(あちゃー)と嘆息していました。それは、第二回サミットの最後に設けられた質疑応答の時間、質問がほとんど出なかったからです。質問を出したのは2名で、そのうち1名は私でした。もう1名は出版社の方で、上記日本電子出版協会のサイトに上がっている動画の2本目の冒頭で発言されている方です。「雑誌を刊行しているが正直雑誌単体では収益が思うようにあげられておらず、イベントを打つなどしてなんとか凌いでいます。登壇者の皆さんの雑誌はどれくらい出ているのでしょうか?」という質問でした。
それ以外はどれだけ促しても質問は出ませんでした。つまり登壇者が思わず身構えてしまうくらいの名前がよく知られた出版社に勤務されている方々からは質問が出なかったということです。勿論、思っていたような講演内容ではなかった……ということなのかもしれません。でも会が終わってから登壇者のもとに行って名刺交換されている方は結構おららました。
ちなみに第一回電子雑誌サミットでは、かなり活発に質問が出ていました。「ここはどうしてますか?」「この分野はどんな状況ですか」など有益な情報共有を生み出すような質問が次々と出ていたのです。
私は勤務先の要件で担当者を集めての「業務説明会」「システム説明会」というようなものに出席することがあるのですが、説明会内の質疑応答では質問が出ず、会が終わってから来られて質問されるという光景によく遭遇します。決められた時間内に必要な質問が出せない方が質問に来られるというのはどんなものかと内心おもうのですが、日本におけるビジネスマンの標準があまり高くないことのひとつの表れと言えるのかもしれません。
そのあまり感心しない光景を電子雑誌サミットというこれからの可能性がある場で見かけたのだということに気がついて私は複雑な思いに駆られたという訳です。私以外で唯一出された質問もあまり前向きなトーンではない内容でしたがもしかしたらこの日の出席者のなかでは可能性を持っておられるところで、あとの出版社の方々には結局何も起こらないのではないかとおもいました。
古田さんが「イベントを打つなどしてなんとか凌いでいますが……」という質問について会後打ち上げに向かう際に「あんな言い方されてるけど、イベントの方をメインにしてしまえば良いんじゃないか」というような話しをされていました。もしそのことに気がつけば質問をされた出版社さんにはもしかしたら……
この「コミュニティと雑誌の関係」というテーマ、電子雑誌サミットの本編でも話されていました。前回のサミットで私は「どんなコミュニティから雑誌が生まれてくると可能性があるだろうか」という質問をしていたので(いいテーマを振れたぜ)と内心勝手に考えて得意になったりしていました。
内容については、主催者である日本電子出版協会のサイトに当日の動画があがっています。当日3月20日、私はちょうど、サイトにあがっている動画を撮っているカメラの真後ろに陣取っておりました。
ここでは本編でのお話しの書き起こしなどはせず、登壇者の方々の打ち上げに潜り込んで宴席をご一緒させていただきつつ伺った話しから垣間見えたことを少し書いておきたいとおもいます。
第一回のサミットは電子雑誌の出版で実績のある司会の仲俣暁生さん(マガジン航[kɔː])、登壇者の堀田純司さん(AiR)、古田靖さん(電子雑誌トルタル)、鷹野凌さん(月刊群雛 (GunSu))が自ら企画して行ったので来場者も既に ebook に関わっている人が多かったような印象でした。それが今回は日本電子出版協会(JEPA)が主催者に立ったということで来場者には出版社の方が多かったようで「来場者リストをみて思わず身構えてしまう感じだった」という話しを飲みながら伺いました。ebook についてこれから事業として取り組むであろう出版社の方々が電子雑誌について興味を持って話しを聞きに来られたというのは良い話しのように聞こえます。
しかし私はその来場者の状況を知って内心(あちゃー)と嘆息していました。それは、第二回サミットの最後に設けられた質疑応答の時間、質問がほとんど出なかったからです。質問を出したのは2名で、そのうち1名は私でした。もう1名は出版社の方で、上記日本電子出版協会のサイトに上がっている動画の2本目の冒頭で発言されている方です。「雑誌を刊行しているが正直雑誌単体では収益が思うようにあげられておらず、イベントを打つなどしてなんとか凌いでいます。登壇者の皆さんの雑誌はどれくらい出ているのでしょうか?」という質問でした。
それ以外はどれだけ促しても質問は出ませんでした。つまり登壇者が思わず身構えてしまうくらいの名前がよく知られた出版社に勤務されている方々からは質問が出なかったということです。勿論、思っていたような講演内容ではなかった……ということなのかもしれません。でも会が終わってから登壇者のもとに行って名刺交換されている方は結構おららました。
ちなみに第一回電子雑誌サミットでは、かなり活発に質問が出ていました。「ここはどうしてますか?」「この分野はどんな状況ですか」など有益な情報共有を生み出すような質問が次々と出ていたのです。
私は勤務先の要件で担当者を集めての「業務説明会」「システム説明会」というようなものに出席することがあるのですが、説明会内の質疑応答では質問が出ず、会が終わってから来られて質問されるという光景によく遭遇します。決められた時間内に必要な質問が出せない方が質問に来られるというのはどんなものかと内心おもうのですが、日本におけるビジネスマンの標準があまり高くないことのひとつの表れと言えるのかもしれません。
そのあまり感心しない光景を電子雑誌サミットというこれからの可能性がある場で見かけたのだということに気がついて私は複雑な思いに駆られたという訳です。私以外で唯一出された質問もあまり前向きなトーンではない内容でしたがもしかしたらこの日の出席者のなかでは可能性を持っておられるところで、あとの出版社の方々には結局何も起こらないのではないかとおもいました。
古田さんが「イベントを打つなどしてなんとか凌いでいますが……」という質問について会後打ち上げに向かう際に「あんな言い方されてるけど、イベントの方をメインにしてしまえば良いんじゃないか」というような話しをされていました。もしそのことに気がつけば質問をされた出版社さんにはもしかしたら……
この「コミュニティと雑誌の関係」というテーマ、電子雑誌サミットの本編でも話されていました。前回のサミットで私は「どんなコミュニティから雑誌が生まれてくると可能性があるだろうか」という質問をしていたので(いいテーマを振れたぜ)と内心勝手に考えて得意になったりしていました。
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