第2回SS合評

2015年10月11日日曜日

 第二回のSS合評に参加しました。優勝者は先日『方舟謝肉祭』を読んでここで書いた高橋文樹さんで圧勝でした。自分は二回続けて最下位で、もうちょっとかんばれやという自分への叱咤の意味もあって結果を下に貼っています。

 レビューで指摘されたことは結果出すまで黙って直してみろぐらいのことですが、実は今回の優勝者高橋さんのレビューが実は自分ではいまいちよくピンときていなくて言われた本人が分かっていないのはマズいなぁ。

登場人物がほとんど昆虫というアクロバティックな構成は評価できる。言われてみればクワガタというのはあっという間に死んでしまうのであり、「それが事実なのです」と面と向かってすごまれたら反論のしようがない。晩年の庄野潤三の作にこれとまったく同じものがあったとしても私には判別がつかないだろう。私が昔バイト先にいた老人は、寝る前に必ず飴玉を舐めるという悪癖があったのだが、どんなに忠告してもやめず、ついに総入れ歯となった。この作品からはその老人と同じ類の底知れない頑固さを感じた。
そうか、頑固なのか……とおもうのだけれど実はどこに頑固さが出ていたのかが分かっていない。でも多分言い当てられてる、という感じです。そういえば庄野潤三さん、合評でだいぶディすられていたんでした。だいぶ昔に『プールサイド小景』は読んだけど影響は受けていなくて、ただ本質でどこか似通っているのでしょう。

 次回もエントリーします。テーマが既に出ていて「31世紀の人が今の自分について書く」。あくまでもノンフィクションの体でこれを書きます。
 

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