去る6月27日の土曜日に特定非営利活動法人日本独立作家同盟の年次通常総会に参加しました。私は正会員になっておりますが今年初めて参加できました。
今回の総会で月刊誌『群雛』の参加資格確認のために用意していた年会費無料の一般会員を廃止、正会員、サポート会員、法人会員のいずれかになりました。
入会案内|NPO法人日本独立作家同盟
一般会員になるには Google+ の日本独立作家同盟のコミュニティに参加して自己紹介をするだけで良いというものでした。Google+ のコミュニティは現時点で存続していますが上記に加えて新たに Facebook に会員用コミュニティと一般公開コミュニティが用意されています。Google+、Facebook の一般公開コミュニティでは「こんな作品を刊行しました」という案内の場として使われています。
日本独立作家同盟 - Google+
日本独立作家同盟(公開グループ) Facebook
Facebook の公開グループが出来て直後に刊行案内が出された本がたまたま宮崎龍介についてのものだったので購入して読みました。
著者の菊池道人さんは歴史小説が既刊でいくつもある作家ですがこの作品は「オリーブニュース」と「日本及日本人」誌に掲載された作品の改稿を二編収めてあります。
『アジア主義の行方』は幕末の開国の頃の海防議論から明治に入っての征韓論を経て玄洋社についてまでの流れが書かれています。宮崎龍介につられて読み始めたのですが征韓論における西郷南洲の動きについて毛利敏彦先生の『明治六年政変』に触れられていたこと、そして福岡の玄洋社についてページを割いて書かれていることに気がついて(あ、これは読んで良かった)などと思うに至りました。毛利敏彦先生は私が大阪市立大学在学時の1987年から1991年にも教壇に立たれており、私もその講義を聴講したひとりでした。大阪市立大学が好きでらして「いかに 市大図書館の蔵書が素晴らしいか」ということを嬉しそうに学生に語られる姿を思い出します。改めて昨年逝去されていたことに気がつきました。合掌。
『明治六年政変』は西郷南洲は硬直した考えの外征派ではなく江戸城無血開城をみて分かるように最終的には交渉により良い落とし所を探ろうとする考えの持ち主であったということを論じられています。玄洋社はひとことで説明しようとすると「福岡を拠点とするアジア主義を標榜する政治団体」となるでしょうか。私は博多に住んでいたことがあり玄洋社についても知ってはいるのですが一般的にはどうでしょうか。単純な右翼団体の枠には到底収まらない、アジア各国での活動を伴う政治結社であったということが読みやすくまとめられていることには意味があるだろうと思います。
宮崎龍介については村岡花子さんについて書いたことがあり(白蓮さんの夫君の話か)という興味で読んだものでした。『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子は宮崎龍介の妻燁子さんと友人であり、話の流れから白蓮についても言及しました。
この本は発行が「一人社」となっていますが著者菊池さんの自己出版のように聞いています。表紙のデザインなどもう少し洗練の余地があるのと、文中の括弧が崩れてしまっているのが気になりました。日本独立作家同盟には作家だけでなくePub変換やデザインに携わっているひとも所属しているのでその辺りの改善が出来ると良いのですが。
今回の総会で月刊誌『群雛』の参加資格確認のために用意していた年会費無料の一般会員を廃止、正会員、サポート会員、法人会員のいずれかになりました。
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一般会員になるには Google+ の日本独立作家同盟のコミュニティに参加して自己紹介をするだけで良いというものでした。Google+ のコミュニティは現時点で存続していますが上記に加えて新たに Facebook に会員用コミュニティと一般公開コミュニティが用意されています。Google+、Facebook の一般公開コミュニティでは「こんな作品を刊行しました」という案内の場として使われています。
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Facebook の公開グループが出来て直後に刊行案内が出された本がたまたま宮崎龍介についてのものだったので購入して読みました。
著者の菊池道人さんは歴史小説が既刊でいくつもある作家ですがこの作品は「オリーブニュース」と「日本及日本人」誌に掲載された作品の改稿を二編収めてあります。
『アジア主義の行方』は幕末の開国の頃の海防議論から明治に入っての征韓論を経て玄洋社についてまでの流れが書かれています。宮崎龍介につられて読み始めたのですが征韓論における西郷南洲の動きについて毛利敏彦先生の『明治六年政変』に触れられていたこと、そして福岡の玄洋社についてページを割いて書かれていることに気がついて(あ、これは読んで良かった)などと思うに至りました。毛利敏彦先生は私が大阪市立大学在学時の1987年から1991年にも教壇に立たれており、私もその講義を聴講したひとりでした。大阪市立大学が好きでらして「いかに 市大図書館の蔵書が素晴らしいか」ということを嬉しそうに学生に語られる姿を思い出します。改めて昨年逝去されていたことに気がつきました。合掌。
『明治六年政変』は西郷南洲は硬直した考えの外征派ではなく江戸城無血開城をみて分かるように最終的には交渉により良い落とし所を探ろうとする考えの持ち主であったということを論じられています。玄洋社はひとことで説明しようとすると「福岡を拠点とするアジア主義を標榜する政治団体」となるでしょうか。私は博多に住んでいたことがあり玄洋社についても知ってはいるのですが一般的にはどうでしょうか。単純な右翼団体の枠には到底収まらない、アジア各国での活動を伴う政治結社であったということが読みやすくまとめられていることには意味があるだろうと思います。
宮崎龍介については村岡花子さんについて書いたことがあり(白蓮さんの夫君の話か)という興味で読んだものでした。『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子は宮崎龍介の妻燁子さんと友人であり、話の流れから白蓮についても言及しました。
この本は発行が「一人社」となっていますが著者菊池さんの自己出版のように聞いています。表紙のデザインなどもう少し洗練の余地があるのと、文中の括弧が崩れてしまっているのが気になりました。日本独立作家同盟には作家だけでなくePub変換やデザインに携わっているひとも所属しているのでその辺りの改善が出来ると良いのですが。
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