2017年9月30日(土)、NPO法人日本独立作家同盟主催で様々な視点からデジタル読書の楽しみ方を紹介するライトニング・トーク大会を行いました。
10人が登壇したのですが、その内容をひとりづつ、テキストで紹介していきます。六番目の登壇者は田嶋淳さん、コアな話しが聞けます。
先ほど(スライドを)でっち上げたのでまとまってませんが。Kindle ※1 と kobo ※2 以外の電書ストアのここがすごい、という感じで話をしたいと思います。だいぶ最初の小嶋さんとかぶります。
まずついこの間からBOOK☆WALKER ※3 を使い始めたというのもあって、ここが違うな、というのを。
最初にすごいとおもったのが、雑誌を毎月購読できるんですよ、これ。月刊誌の「毎月購読ボタン」が(ウェブのブックストアサービスのページに)あるんです。これ声を大にして言いたんですが「何でキンドル、コボはないの」と。これができる、と。あとですね、やっぱりエンタメ系ストアということでコミック向けの最適化がかなり進んでてプログレッシブダウンロードという、ダウンロードが完全に終わってない段階で読み始めることができます。結構だから、使ってみて快適だなというのと、コミックの閲覧が、kobo に比べてですが相当快適ですね。
あと本棚部分が、これは特にKindle がひどいんですが全然整理できなかったのに対して、こいつは本棚を増やしてぶっこんでくということが出来るので、まぎれなくていいなというとこですね。あと BOOK☆WALKER は開発者が知り合いなのでなんかあればゴネようと思っております(会場笑)
あとhonto ※4 さん。あ、BOOK☆WALKER はカドカワさんですね。honto は大日本印刷さん。これはですね。ここで何がすごいってね。職業病で申し訳ないんですが、詰め処理 ※5 してるんですよ、こいつ。(会場笑)こんなの誰も気にしてないとおもうんですけど。結構だからまとまった量のテキストを見てみると見易さが違うとおもいます。ただ知り合いの組屋 ※6 の偉い方にやりすぎだと言っときました(会場笑)
どの辺かというと例えば "、"(読点)と"「"(カギカッコ)のところの間をちゃんと詰めてるとか、下の「PDA」ってところは本来スペースは入ってないんですけど自動で入れてるはずです。欧文と和文の間のスペースを勝手に突っ込んでる。すげえなぁと。処理的には凄いとおもいますがこれ難しい本を読ますと重くなりそうだなというのもあります。
あとここは EPUB ※7 と XMDF ※8 、ドットブック ※9 の全部のエンジンを入れてますね。力技が凄いと思っております。あとフォントの埋め込みが EPUB で実はやってる ※10。これは元々がモリサワ ※11 さんのMCBook ※12 というのからきているので出来たんですね。それを( honto が)そのまま引き継いでる。
あと買った本が自動でまとまって書棚に入る。シリーズ買いするとブロックになって入ってくる感じ。最近 kobo とかが対応しましたけどもそれがずっと前からやってた。こっちで書棚を作って整理しなくても勝手にまとまってくれるところがちょっといいです。
あとKinoppy ※13 ですね。紀伊國屋書店さん。ここは縦横切り替えができるんですね。実は honto もできるんですけども、こちらがいいところが縦横切り替えの時に警告を出してくれるというのがあって。何が良いかっていると、製作者としてはですね、何の警告もなしにぱっと切り替えられてしまって、そこで表示が乱れて、クレームが来るのが非常に嬉しくない。一番望んだ実装にしてくれたなってのがあります。
あとここもスクロールモード、ページビューでなくてスクロールで見られるって機能があって良いなとおもってます。あと組版処理が綺麗です。ここは honto と一緒でエンジンから日本製でつくってるので、日本の組版に最適化しているところがあって、綺麗だなと。斜体がちゃんとイタリックになったりとかして。
こんなところで。以上です。ありがとうございます。
※1Kindle …… アマゾンが製造・販売する電子ブックリーダー専用端末及びスマートフォン・タブレット・デスクトップ向けの電子ブックリーダーアプリケーション、及び電子書籍関連サービス
※2kobo …… 電子ブックリーダー専用端末及びスマートフォン・タブレット・デスクトップ向けの電子ブックリーダーアプリケーションを販売するカナダの企業、及びその製品名。企業は2012年に楽天の子会社になっている。
※3BOOK☆WALKER …… カドカワグループのデジタルコンテンツ事業運営会社ブックウォーカー社が運営するオンライン書店サービス、及びスマートフォン・タブレット・デスクトップ向けの電子ブックリーダーアプリケーション
※4honto …… 大日本印刷とNTTドコモの合弁会社であるトゥ・ディファクト社が運営するオンライン書店サービス、及びスマートフォン・タブレット・デスクトップ向けの電子ブックリーダーアプリケーション
※5 詰め処理 …… 本の紙面のレイアウトにおいて、文字間や行間を読みやすいように調整すること
※6 組屋 …… この場合電子ブックリーダーアプリケーションの書面レイアウトを担当する会社の意
※7EPUB …… 国際電子出版フォーラムが策定した電子書籍の標準化のためのファイルフォーマット
※8XMDF …… ever eXtending Mobile Document Format、シャープ社が提唱する電子書籍技術及び電子ブックのフォーマット。
※9 ドットブック …… ボイジャー社が開発した電子書籍用の規格、フォーマット。
※10 通常電子ブックの文字フォントはブックリーダー専用端末やアプリに依存するが製本する側が指定した文字フォントで表示されるよう、本の EPUB データの方に情報を持たせることができる
※11 株式会社モリサワ …… 手動写植機、電子写植機メーカー。近年はデジタルフォントの開発・販売、組版用ソフトウェアの開発・販売、DTPソフトウェアの開発・販売の事業を行う
※12MCBook …… モリサワ社が提供する電子書籍アプリ作成ソフトウェア
※13Kinoppy …… 株式会社紀伊國屋書店が開発・販売するスマートフォン・タブレット・デスクトップ向けの電子ブックリーダーアプリケーション。
登壇者
田嶋 淳(たじま じゅん)
印刷会社にて電子書籍及びウェブの制作を担当。ブログ「電書魂」執筆者。
10人が登壇したのですが、その内容をひとりづつ、テキストで紹介していきます。六番目の登壇者は田嶋淳さん、コアな話しが聞けます。
先ほど(スライドを)でっち上げたのでまとまってませんが。
まずついこの間から
最初にすごいとおもったのが、雑誌を毎月購読できるんですよ、これ。月刊誌の「毎月購読ボタン」が(ウェブのブックストアサービスのページに)あるんです。これ声を大にして言いたんですが「何でキンドル、コボはないの」と。これができる、と。あとですね、やっぱりエンタメ系ストアということでコミック向けの最適化がかなり進んでてプログレッシブダウンロードという、ダウンロードが完全に終わってない段階で読み始めることができます。結構だから、使ってみて快適だなというのと、コミックの閲覧が、kobo に比べてですが相当快適ですね。
あと本棚部分が、これは特に
あと
どの辺かというと例えば "、"(読点)と"「"(カギカッコ)のところの間をちゃんと詰めてるとか、下の「PDA」ってところは本来スペースは入ってないんですけど自動で入れてるはずです。欧文と和文の間のスペースを勝手に突っ込んでる。すげえなぁと。処理的には凄いとおもいますがこれ難しい本を読ますと重くなりそうだなというのもあります。
あとここは EPUB ※7 と XMDF ※8 、ドットブック ※9 の全部のエンジンを入れてますね。力技が凄いと思っております。あとフォントの埋め込みが EPUB で実はやってる ※10。これは元々がモリサワ ※11 さんの
あと買った本が自動でまとまって書棚に入る。シリーズ買いするとブロックになって入ってくる感じ。最近 kobo とかが対応しましたけどもそれがずっと前からやってた。こっちで書棚を作って整理しなくても勝手にまとまってくれるところがちょっといいです。
あと
あとここもスクロールモード、ページビューでなくてスクロールで見られるって機能があって良いなとおもってます。あと組版処理が綺麗です。ここは honto と一緒でエンジンから日本製でつくってるので、日本の組版に最適化しているところがあって、綺麗だなと。斜体がちゃんとイタリックになったりとかして。
こんなところで。以上です。ありがとうございます。
※1
※2
※3
※4
※5 詰め処理 …… 本の紙面のレイアウトにおいて、文字間や行間を読みやすいように調整すること
※6 組屋 …… この場合電子ブックリーダーアプリケーションの書面レイアウトを担当する会社の意
※7
※8
※9 ドットブック …… ボイジャー社が開発した電子書籍用の規格、フォーマット。
※10 通常電子ブックの文字フォントはブックリーダー専用端末やアプリに依存するが製本する側が指定した文字フォントで表示されるよう、本の EPUB データの方に情報を持たせることができる
※11 株式会社モリサワ …… 手動写植機、電子写植機メーカー。近年はデジタルフォントの開発・販売、組版用ソフトウェアの開発・販売、DTPソフトウェアの開発・販売の事業を行う
※12
※13
登壇者
田嶋 淳(たじま じゅん)
印刷会社にて電子書籍及びウェブの制作を担当。ブログ「電書魂」執筆者。
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